ホフロマ塗 300年の伝統と進化
ホフロマ塗は昔から工業の街で民・工芸品も発達した大きな町ニジニノブゴロドで生まれました。同じ地区のホフロマ村で作られていたため今もホフロマ塗と呼びます。 300年も続く伝統工芸、文様は時代とともに変化をしてきました。植物を主にした赤や黒が浮かび上がる華やかなスタイルは1820~1830年代にイコン画の技法をもとに確立されました。この金色は錫(スズ)が高温で熱され輝かしい色彩を生み出すのです。1889年パリ万博で世界的に評価されヨーロッパを中心とした海外からの需要も増えました。いまやホフロマ柄はグジェリ陶器と並びロシアをイメージするにふさわしい文様となりました。
それではホフロマ工房を見学してみましょう。工房の周りはホフロマ一色。こちらは公園です。
工房直営のレストランカフェの食器はすべてホフロマ塗。
階段だってこの通り。
トイレなんてこうなんです!
作業所へ入ってみましょう。材料となる木材がたくさん積み重ねてあります。これを削って形成していきます。
錫を塗り高温に当て銀色から黄金へ。
黄金に変化した面に繊細な筆で絵付けをしていきます。
食器だけではありません。家具や時計、暖炉まで多彩な作品があります。
もちろんチェス王国ですから!
歴史ある工芸は時代とともに作り方や文様が変化していきます。いつまでもこのままで、という気持ちとまた新たなホフロマの進化を見たいという気持ちが。贅沢でしょうか。
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ホフロマ塗