グジェリ 牧歌的なロシアを代表する陶器
グジェリはロシア国民が愛するロシアを代表する陶器です。モスクワ南東80kmのダーチャ(家庭菜園用の別荘)とグジェリ工房が点在するほのぼのとした土地、グジェリ村で作られています。良質な粘土質に恵まれたこの地は14Cにはすでに窯が開かれました。この長い歴史の間スペインのマヨリカ陶器に影響を受けるなどし、現在のグジェリ陶器を完成したのです。当初、形も色合いもさまざまでしたが滑らかなフォルムと白地に藍色のスタイルは19C以降確立されました。各窯で特徴はありますが主に植物やロシア民話をモチーフに親しみやすいデザインとなっています。ひとつひとつ手描きで同じデザインでも表情や濃淡が少しずつ異なるのも魅力の一つです。
こちらはグジェリ陶器市場
グジェリ村には大きな工場から小さな工房までいくつもの窯があります。大きな工場を見学してみましょう。
それぞれのデザインに合わせ型を取り形成後、乾燥中
描かれる植物や鳥など、すべて手描き。形も絵付けも工房の個性が出ます。
釉薬を通します。焼成の窯の大きさは工房去れぞれ。焼成後はつややかなグジェリ陶器の完成です。
グジェリ村の工房ではマスタークラスも催されておりマイカップを作ることもできます。 ↓ マイカップ作りました。焼成後は15%も小さくなるのです。
グジェリ陶器はモスクワ中心街のどこでも手に入りますが、多様なデザインをご覧になってみたい方はグジェリ村までモスクワから車で小一時間の日帰りで行くことができます。
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グジェリ陶器